おさがりの勧め- その2 リメイク編

さて、お下がりというのは、たまにちょっと惜しい!とかちょっと似合わないかもというのもありますね〜。

まあ、サイズが合っていれば自分では買わないようなものもトライできて楽しいですが、サイズや時代感を着こなすのはかなり上級チャレンジ、、、。そんな時は思い切ってリメイクという手もあります!

さて本社事務のSさん!お母様のジャケットを以前お下がりでくださいました。写真はこちらです!ネイビーのジャケット。裏地付きのしっかりしたもの。ラペルのデザインと肩パッドにその時代のトレンドを感じます〜。さすがSさんのお母様!とってもおしゃれですね!又これをいただいた頃は急に寒くなりかけてきた頃でこの素材は本当に有り難かったです!!

写真ではよく見えないかもしれませんが、肩パッドとボクシーなフィット感がちょっと気になったのでこれはリメイクすることにしました!

裏地のセンターバックの縫い目を解いています。

まず下地の縫い目の一つを丁寧に途中までほどき(この場合はセンターバックにしました)焦らずうら返し肩パッド付近をチェック。

ぱっと見よくわからないかもしれませんが、テーピングにインターフェイシングに、タッキングにとさすが!良く出来ています!!

在学中に洋裁のクラスはもちろんありましたが、テイラーリングといってこのようなものは高度な技術を要求されました〜〜。このジャケットもお高かったのでしょうか?ちゃんと色々手が込んでおります!リメイクなんてしてしまってすみません。

ここで注意なのですが、肩パッド付きのテイラージャケットは型紙もその肩パッドの高さが取り入れられているものなので普通はパッドだけとっても変に見えます。どうしても本当に自然に見せたい場合はネックから肩のラインまでの角度を変えたり、肩の位置をもう少し内側にずらしたりと結構いろいろ大変ですし、テイラリングされてしっかり縫ってあると綺麗にやるのは難しいです。。。

私のテイラーの先生が見たら気絶すると思いますが、今回はキチンと度をかなり低めに決行いたします!肩の位置を少し内側にずらすくらいにしました。

ここでいくら手抜きでも必ず守って欲しいのは、マークするのは片側だけにして、しっかりその位置を図り、左右対称にリメイクするという事です〜。

右はこの辺、左はこの辺、とやりたくなりますが、右なら右をマークしたら、その寸法と位置を図り、左は定規と布用のチョークかマーカーで印をつけて左右対称にしてくださいね!これはシームを詰める時も同様です! また、マーカーですが、布用と書いてあっても消えない場合がありますので、私の先生はピンを使うだけです。でもピンだけを使うやり方はちょっと難しいのでちゃんと消えるかどうか確認した上で布用のマーカーを使うのがお勧めな気がします。

 

左がリメイク前、右がリメイク後。ジャケットにも言えるし、ヘアメイクに関しても左がリメイク前です。左はまさにおはよう〜 笑

さて、無事に肩パッドを外し、センターバックとフロントダーツをつめてみました! ビフォア&アフターの写真はこちらです〜。なんかあんまり変わってなさそうに見えるかもなんですが、ちょっと違います〜。笑

あ!ボタンも二個にしてみました。オリジナルのジャケットは上の二つが下の二つに比べて広めに間が空いていて、肩パッドと共に逆三角形を強調する配置になっていたので上の二つを外して逆三角形の時代のトレンド感を抜いてみました。

皆さんももし何かリメイクしたらぜひ教えてくださいね!! それと、物を減らしたい人には反対されるかもしれませんが、私はこういう時のボタンも肩パッドもいいものだったら取っておいてまた使います。(肩パッドなどはマネキンにつけてサイズ調整したりするときも使います。)ボタンは目立たないように裏地につけておくと、万が一外についているボタンをなくしてしまった時にスペアのボタンとしてすぐに使用できますし、ボタンを探す手間も省けます。(これはこんまりメソッドに書いてありました!)

あ!最後になりましたが、最初に裏返すために解いた縫い目は手縫いでまた閉じてくださいね!

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